自転車のオートライトとは?使うメリット・デメリット、選び方まで詳しく解説

夜間でも安全に自転車走行をするためには、ライト点灯が必須です。ライトの種類によって、走行のしやすさや価格帯、取り付けの手間などが異なることはご存じでしょうか。最近では、オートライト付きの自転車も増えてきています。

この記事では、自転車のオートライトとはどんなライトか、また使用のメリット・デメリットについても解説しますので、参考にしてみてください。

· 《 記事 》

自転車のオートライトとは?

自転車のオートライトとは、受光センサーにより、暗くなると自動点灯するライトのことです。オートライトの多くは、ハブダイナモ方式が採用されています。ハブダイナモとは、前輪のハブ部分に発電機が内蔵されており、漕いだときに発電される仕組みです。漕ぐ際の摩擦が少ないため、ペダルが重くなりにくく、静かなのが特徴です。

ダイナモライトとの違い

ハブダイナモ方式に対し、ダイナモライトは、旧式の自転車に多く見られるタイプのライトです。回転部分をタイヤにあてて発電・点灯させるタイプのため、ペダルが重くなるのが特徴です。価格はオートライトよりも安いので、ペダルの重さが気にならない人はダイナモライトも選択できるでしょう。

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自転車のオートライトを使うメリット

自転車のオートライトを使うメリットは、主に以下の5つが挙げられます。

自分で点灯させる必要がない

つけ忘れることがない

ペダルが重くならない

盗難に遭いにくい

電池がいらない場合が多い

自分で点灯させる必要がない

まだ少し明るい夕暮れ時は、ライトをつけるかどうか判断に迷う時間帯です。走行中に暗くなり始めても、ライトを手動でつけるのが面倒に感じることもあるでしょう。しかし、夕暮れ時は体感で明るく感じていても、歩行者や対向車が見えにくく、事故が多発するといわれています。

自動検知システムで点灯するオートライトなら、ライトをつけるかどうかの自己判断が不要なため、より安全な走行が可能になります。

つけ忘れることがない

自動点灯するオートライトを使用すると、つけ忘れがなく便利です。道路交通法により、夜間の自転車走行ではライト点灯が義務付けられており、違反すると5万円以下の罰金が科されます。

万が一、無点灯走行中に事故に遭った場合は、自転車側にも非があるとみなされ、損害賠償が減らされる可能性もあります。オートライトの使用により、法律違反を避けられる点はメリットです。

ペダルが重くならない

オートライトは漕ぐ際の摩擦が少ないため、ペダルが重くならない点もメリットです。ダイナモライトに比べてペダルを漕ぎやすく、音も静かなので夜の走行も快適です。

盗難に遭いにくい

オートライトは配線で自転車につながっているため、取り付けタイプのライトに比べて盗難に遭いにくいです。取り付け式のライトは安価なものも多いですが、取り外しが簡単で盗みやすいことを考えると、オートライトのほうが経済的ともいえるかもしれません。

電池がいらない場合が多い

オートライトの多くは電池不要のため、電池交換の手間がありません。車輪部分に発電機が付けられているため、漕ぐと発電し、点灯のための電力を作れます。また、LEDタイプのものであれば、電球が消耗することもなく、取り替えの必要がありません。

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自転車のオートライトを使うデメリット

自転車のオートライトには、人によってはデメリットと感じる以下のポイントもあります。

価格が少々高め

後付けや交換の場合に手間がかかる

価格が少々高め

オートライト付きの自転車は、ダイナモライト式の自転車に比べると、価格が少々高めです。特に光が明るく、長く使えるLEDタイプのオートライトは、高価格帯となります。自転車の購入の際に価格を最重視する方の場合は、ダイナモライト付きの自転車のほうが適しているかもしれません。

後付けや交換の場合に手間がかかる

オートライトを後付けする場合、ホイール自体を交換する必要があり、手間や高額な費用がかかります。新品のオートライト付き自転車を購入するほうが、安く済むケースもあるほどです。また、古くなったオートライトを交換する場合も、配線から取り外す必要があるため、手間がかかる点はデメリットです。

自転車のオートライトの選び方

自転車のオートライトを選ぶときは、以下の3つのポイントに注目するのがおすすめです。

光度300ルーメン以上のライトを選ぶ

IPX4以上の防水性能があるライトを選ぶ

LEDならより明るく、寿命も長い!

光度300ルーメン以上のライトを選ぶ

自転車用のオートライトは、光度300ルーメン以上のものにすると望ましいです。夜間走行で点灯するように定められているライトの明るさは、各都道府県の道路交通法によって違いがあります。

東京都を例にすると「前方10mの距離にある障害物を確認できる明るさ」となっています。この基準からすると、光度300ルーメン以上あれば、十分な明るさで照らせるでしょう。

IPX4以上の防水性能があるライトを選ぶ

IPXとは、防水性を表す基準です。ハブダイナモのオートライトはホイールにつながっているため、防水機能を持つものが多いです。中でも、IPX4以上の防水性能があるものを選べば、雨の日も安心して使用できます。

LEDならより明るく、寿命も長い!

LEDのオートライトを選べば、より明るく、長く使用することが可能です。値段は一般的なタイプに比べて高めになりますが、使用期間を考えればコストパフォーマンスの良い選択といえます。電球切れにより交換が必要になることもないため、メンテナンスの手間も省ける点も利点です。

自転車のオートライトを後付けする手順

現在、ダイナモライト付きもしくはライトなしの自転車を使っており、オートライトを後付けしたい方もいるかもしれません。既存の自転車にオートライトを後付けするのには手間がかかりますが、自宅で行うことも可能です。その際の手順は、以下のとおりです。

前輪を外す

ハブダイナモホイールを取り付ける

ネジやナットでオートライト本体をホイールに取り付ける

支柱にケーブルを巻き付ける

ケーブルの先端を端子に差し込む

初めからオートライトが付いているタイプのハブダイナモホイールを選ぶと、作業はさらに簡単になります。

自転車のオートライトを交換する手順

オートライトが自転車の寿命よりも早く使えなくなるケースは少ないですが、故障や破損があった場合は交換の必要が生じます。自転車のオートライトを交換する場合は、以下の手順で行います。

古いオートライトを固定しているネジやナットを外す

ケーブル先端の端子をハブダイナモから抜く

支柱に巻いているケーブルを外す

古いオートライトを外した後、新しいオートライトをナットで固定する

オートライトから出ているケーブルを支柱に巻く

ケーブルの先端を端子に差し込む

慣れていれば1時間ほどで完了できる作業ですが、配線がよくわからない場合は自転車店で確認するようにしましょう。

自転車のオートライトがつかないときに考えられる原因は?

自転車のオートライトがつかない主な原因は、受光センサーの故障です。その場合、オートライト本体の交換が必要になります。オートライトだけでなく、ハブまで故障している場合は、ホイールを取り替える必要が生じます。また、受光センサー以外で考えられるのは、以下の原因です。

断線

端子が外れている

端子やネジの錆び

これらが原因の場合は、配線を接続し直したり、不具合の箇所の部品を交換したりして対応します。交換が必要な部品の規模によって修理費用が変わりますが、自転車の知識がないと原因を特定するのが難しいかもしれません。

本体もしくは部品の不具合を突き止めるためには、部品を移し替えながらのクロスチェックが必要となります。そのため、原因がよくわからない場合は、自転車店での修理をおすすめします。

まとめ

自転車のオートライトとは、受光センサーにより自動点灯するライトです。漕いで発電する点では、従来のダイナモライト式に似ています。一方で、摩擦が少ないためペダルが重くならず、音が静かな点はダイナモライト式より優れています。

オートライトは、後付けしたり交換したりすることも可能です。ただし、オートライト式でない自転車に後付けする場合はホイールから取り替える必要があり、手間がかかります。自転車を新しく購入する場合は、初めからオートライトの付いた自転車を選択するのがおすすめです。

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