カーゴバイクとは?サステナビリティで多くの荷物を運べる自転車がすごい!

自転車を運転しているときに「もっと荷物が積めたらいいのにな...」と考えたことがある方も多いのではないでしょうか。ちょっとしたお出かけの際に、できれば車を使わずに荷物を運びたいというシチュエーションはよくあると思います。

そのようなときに活躍してくれるのが「カーゴバイク」です。本記事では、ヨーロッパを中心に注目を集めているカーゴバイクについて、詳しく解説していきます。

· 《 記事 》

カーゴバイクとは

カーゴバイクとは、荷物を運ぶために設計・製造された運搬用自転車のことです。背後に荷物をのせるものやフロント部分に荷台があるものなど、さまざまなモデルが存在します。子どもを乗せたうえで多くの荷物を運べるところも、特徴として挙げられます。

自転車利用が盛んなヨーロッパ諸国では、多くの家庭や企業がカーゴバイクを利用しており、街中で見かけることも珍しくありません。昨今はサステナビリティの考え方が広まっており、特にヨーロッパは環境への意識が高いです。CO2を削減するために、カーゴバイクの普及が進んでいる背景があります。

なお、カーゴバイクの中には電動アシスト付きのモデルもあり、重たい荷物を楽に運ぶことが可能です。坂道も小さな力で走行できるので、体力に自信がない方や女性の方でも利用しやすいでしょう。

カーゴバイクのメリットは?こんな人におすすめ!

ヨーロッパを中心に利用者が増えているカーゴバイクは、どのような方に向いている自転車なのでしょうか。ここからは、カーゴバイクのメリットを解説しつつ、おすすめの人の特徴を紹介していきます。

車を持っておらず、買い物が大変な人

公共交通機関が充実しているエリアでは、自動車がなくても不便に感じることはないでしょう。しかし、日用品の買い出しや大きめの荷物を運ぶときには、苦労すると思います。

そのような方には、積載量に優れたカーゴバイクが大いに役立つでしょう。手軽に荷物を運べるうえに、車のように高額な維持費や駐車場代もかからないので、選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

車を持っているが、手放したいと考えている人

現時点で車を持っているものの、手放したいと考えている方にカーゴバイクはおすすめです。前述のとおり、カーゴバイクは多くの荷物を運べて、車のように高額な維持費や駐車場代もかかりません。

電動アシスト付きのモデルであれば、小さな力で効率良く走行できるので、自動車免許の返納を考えている高齢者にもおすすめです。

子どもと荷物をのせる機会が多い人

カーゴバイクは運搬に重きを置いた自転車であり、子どもを乗せたうえで荷物も運べます。十分な積載量が確保されているので、子どもと荷物をのせる機会が多い方にもおすすめです。

さらに快適性を求めるのであれば、電動アシスト付きのモデルを検討してみると良いでしょう。重量が増えるとペダルの漕ぎ出しが重くなり、走行中の負担も増えます。毎日のように子どもの送迎や買い出しに行く方は、アシスト機能が付いたカーゴバイクが向いています。

アウトドアを楽しみたい人

カーゴバイクは、自転車を使ってアウトドアを楽しみたい方にもおすすめです。キャンプツーリングに利用したり、かさばるテントや遊び道具などを安全に運んだりできるので、アウトドアシーンでも重宝します。特に近場でデイキャンプをするときには、カーゴバイクのような荷物を積める移動手段があると大変便利です。

カーゴバイクとは 自転車 カーゴバイク キャリア

カーゴバイクの交通ルール

カーゴバイクを日本で利用する場合には、最低限のルールを守らなければいけません。事前に知っておくべき交通ルールとして、以下の3つが挙げられます。

<カーゴバイクの交通ルール>

  • 車道の左側を走る
  • 積載重量は各都道府県の規則に従う
  • 3人乗りは「幼児2人同乗基準適合車マーク」がある自転車のみ可能

それでは、紹介した3つのルールについて詳しく見ていきましょう。

①車道の左側を走る

道路交通法において自転車は「軽車両」に位置付けられています。そのため、カーゴバイクで移動する際は、車道の左側を走らなければなりません。

なお、普通自転車に該当する一般的な自転車は、例外的に歩道走行を認められる場合があります。普通自転車の条件の一つに「車体の大きさが全長190cm以内、幅60cm以内」という規定がありますが、カーゴバイクの中にはこの基準を超えるものも少なくありません。

つまり、選択するカーゴバイクによっては、いかなる状況でも歩道を走ることが認められない場合があるのです。交通違反をした場合、懲役や罰金などのペナルティがあるので十分に注意しましょう。

②積載重量は各都道府県の規則に従う

各都道府県では「道路交通規則」を定めており、その中には自転車の積載重量の制限も含まれています。そのため、カーゴバイクを利用する際は、各都道府県が定める規則に従って荷物を積まなければいけません。

なお、2023年時点では自転車の積載重量を「30キロ以内」としているところが多いようです。最大積載量が100キロを超えるカーゴバイクもありますが、日本では本来の力を発揮できない場合があることを頭に入れておきましょう。

③3人乗りは「幼児2人同乗基準適合車マーク」がある自転車のみ可能

海外メーカーが販売しているカーゴバイクの中には、チャイルドシートを2つ設置できるものもあります。しかし、日本国内で3人乗りが認められるのは「幼児2人同乗基準適合マーク」がある自転車のみです。子どもとの3人乗りを検討している方は、指定のマークがあるものから選ぶようにしてください。

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カーゴバイクが注目されている背景

カーゴバイク最大の魅力は積載量ですが、そのほかにも注目されている背景があります。ヨーロッパを中心に利用者が増えている主な理由は、次のとおりです。

<カーゴバイクが注目されている背景>

  • 環境に優しい(CO2の削減)
  • 利便性が高い(免許不要で多くの荷物を運べる)
  • 自動車に比べて初期費用・維持費が安い
  • 渋滞と騒音の削減に有効
  • 小回りが利き、都市部での配達時間を削減できる
  • 災害時の荷物の運搬や人の輸送にも適している

上記のように、カーゴバイクにはさまざまなメリットがあることから、日本国内でも少しずつ注目を集めています。法整備の面でまだまだ追いついていない現状もありますが、日常的にカーゴバイクを見かけるような時代はそう遠くないのかもしれません。

まとめ

カーゴバイクは、普段の買い物や子どもの送迎、アウトドアなど、さまざまなシーンで活躍することが期待できます。特に子育て世代のファミリーにとっては、移動手段としてはもちろん、家族と楽しい時間を過ごすための相棒としても大いに活躍してくれるでしょう。

しかし、日本の道路状況や法律からして、まだまだカーゴバイクは利用しにくい状況といえます。積載量は減りますが、快適性やデザイン性にこだわりがある方には、電動アシスト自転車もおすすめです。

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