皆さん、ご存じですか?自転車は誕生以来200年以上の歴史があり、電動アシスト自転車も国内では約25年の歴史があります。ここまで歴史があれば、製造の自動化が進んでいると思われるかもしれませんが、実は自転車の製造工程の8割以上は手作業なのです。
金属加工や溶接、塗装など、美しい自転車を作るには熟練工の技が必要不可欠です。
COOZYの製造は、e-bike(電動アシスト自転車)の先進国であるヨーロッパのハイエンドブランドを手掛ける台湾系のOEM工場で行っています。
ここでは自転車製造におけるwimoの工夫をご紹介したいと思います。
COOZYのユニークなフレームの形状を作り出すためには、特有の治具や複数回の熱処理を施していきます。
自転車のフレームは硬さや強度だけではなく、走行中の段差などの衝撃を吸収するために一定の軟らかさも必要です。フレームはT4(焼き入れし、室温で自然に硬化を待つ処理)、およびT6(焼き入れし、さらに焼きもどしという再加熱で高い強度の状態を得る処理)の熱処理を徹底的に行うことで、硬さ・強さ・軟らかさなどを調整していきます。
しかし、熱処理を行えば行うほど直線のアルミ棒を変形させるリスクが高くなるためフレーム加工には高度な技術力が必要です。
品質検査基準に合格するフレームは、その中から3台に1台という厳格さ。また、長期にわたっての使用で破断や変形が起きないことを確認するため、JIS規定に準じた、10万回以上の強度および耐振性試験も行っています。
最後にフレームの表面をきれいに均して、油分や汚れなどを除去する下地処理を行います。
COOZYの生産で特にこだわったのは塗装です。
本塗装の前の表面処理では、手作業でポリパテ処理を施しています。ポリパテ処理は小さな穴や傷などを全て消すことで、本塗装を均一でムラなく仕上げるだけでなく、フレームの強度を保つメリットがあります。
一方、非常に手間暇がかかる作業であり、自動車や高級家具など高品質の塗装が求められる製品でしか見かけない工程です。
本塗装は耐久性や発色に優れた高品質の塗料を採用しています。
最後の仕上げのクリア塗装は、発色を美しくするだけでなく耐久性をアップさせます。塗装工程が完了すると、光照射で複数回様々な角度から仕上げの品質を確認します。マットな塗装なら隠せますが、アルミの質感が透けたCOOZYの美しいカラーは下地を活かしているため、誤魔化せません。
wimoはCOOZYの品質を維持するため、自転車業界で一般的なライン生産方式ではなく、一人の作業員がすべての組立工程を完成するセル生産方式を採用しました。
また、選定したパーツはすべてJIS基準適合のものです。
さらに、不良率を最小限に抑えるため、日本で作成した品質チェックマニュアルをもとに完成車全台に約150項目の品質検査を実施しています。
こうした一つずつのものづくりプロセスを経ることで、wimoは安心して長年ご使用いただける製品をお届けする努力をしています。